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特別講演

「食文化と健康」

講師 学校法人服部学園理事長

服部栄養専門学校長

服部幸應

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プロフィール

服部幸應(はっとり・ゆきお)

永禄4年(1561年)より続く日本料理の家系。

明治18年(1885年)より服部式料理研修会を創立し、現在の学校法人服部学園に至る。

学校法人服部学園 服部栄養専門学校5代目理事長・校長。東京生まれ。

(社)全国栄養士養成施設協会副会長、(社)全国調理師養成施設協会副会長、東日本料理学校協会会長

フランス料理アカデミー協会理事などを務める。文部大臣表彰及びフランス料理とワインの協会又、仏国エンクルジュマン・ピュビリックより勲章や表彰を受賞するなど国際的にも活躍。

また、MFUより1995年度ベスト・ドレッサー賞受賞。

多くの料理番組を企画・監修。「料理の鉄人」、「TVチャンピオン」、「SMAP×SMAP」、「最高の食卓」などテレビでもおなじみの食の探求者。

他に教育、料理を通じた地球環境保護の活動にも精力的に取り組んでいる。

 

おはようございます。ただいまは大変ご丁寧なご紹介をいただきまして恐縮しております。

私、今回こういう機会に皆様とお目にかかれるというのは大変光栄に存じております。

私どもの学園がもう30年ぐらいにわたりまして中央青年の家、それも、今富士のふもとにあります中央青年の家ですね。あと赤城、そして磐梯と。実はフレッシュマンキャンプと称しまして、毎年新入生に対して3泊4日の利用をさせていただいてるわけなんですけれども、ちょうど今年の3月まで2年にわたって内田所長さんという方が中央青年の家におられたわけですが、そのときに親しくさせていただきまして、今日こういう機会を得られましたのも内田所長のおかげだと思っており感謝申し上げておりますが、今度、金沢大学の教授に就任されました。

そんなことで、皆様、小1時間でございますけれども、ちょっとお耳を拝借できればというふうに思っております。

実は私、厚生省と文部省、両省にまたがった形での学校をやっております。明治18年から、塾みたいな形で服部は学校をやっていたわけなんですけれども、そんな流れの中で、栄養士教育とか調理師教育を行ってきました。私、今、5代目ぐらいの理事長、校長をやっているわけです。実は厚生省、文部省の方にお目にかかると、17年ぐらい前から言っている決まり文句がございまして、食という部分をもう少し教育に取り入れていただけないでしょうかと。いやあ、食といいましても、家庭科があるじゃないですかとおっしゃるんですけれども、そうではなく、別の科目として小学校からお入れいただけないでしょうかと。「知・徳・体」いわゆる「知育・徳育・体育」というのが教育の3本柱だと思いますが、さらに僕は「知・徳・体・食」で、「食」を入れていただけませんかと。

我々、大人になりまして、どうやって食事をうまく取り入れたらいいかというのに迷うことがございませんか。今、成人病と言われていたものが、名称が変わりまして、生活習慣病というふうにこれから言うようになってきました。

 

 

 

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