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次いで年齢については、「病気のひとつで治療法も段々分かってきている」は若年者が少なく、「精神分裂病」とあるように人格が分裂する病気」は若年者が多い。すなわち、若年の方が医学的な理解にやや乏しく、「人格の分裂」のように否定的な印象が強かったと言える。

 

3) 精神分裂病についての知識との相関

精神分裂病についてのイメージの由来として、この疾患についての否定的な知識の影響が考えられる。特に、他人への危害、犯罪と結びつきやすいとの誤った知識の影響は無視できない。

 

問13 きちんとしたケアを受けている精神障害者は特に他人に危害を加えることはない

問14 精神障害者が刑事事件を起こす比率は、一般の人が事件を起こす比率より少ない

問15 精神分裂病になる人は100人に一人くらいで、病気が良くなれば普通の社会生活を送ることができる。

 

以上の3つの知識は、精神分裂病についての否定的な知識を修正するものである。これらについて建前知識(問13、14、15での知識のうち、「聞いたことのある」を合計したもの)と本音知識(同上について、「信じることができる」を合計したもの)とを区別し、それぞれと病名へのイメージの関係を調べた。

 

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