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共同借受する等グローバルなコンテナ貨物の動きに対応したサービスを提供し、厳しい国際競争の中で競争力向上に向けた懸命の取り組みを行っており、より低廉でより使い勝手のよいサービスを求め、港湾を選択する時代になっている。

神戸港においても今後とも大水深・高規格バースの建設が予定されており、船舶の大型化に対応するためもちろん必要なことであるが、日本列島の全体をみて需給バランスをよく調査し不必要な重複投資を回避し、整合性のある港湾施設整備を進めていくことが重要である。

また、港単独では、アジア諸港との厳しい国際競争の中で有効な競争力を発揮するには限界があることから、隣接する大阪港との港の特性、立地条件、競争関係を活かした上での広域的な連携を進め、総合的な取り組みにより、国際競争力を強めることも重要な視点である。

今後は、国内外の港湾をとりまくさまざまな変化を的確に捉え、今後の港湾の利用見通し、船社等の利用者ニーズに応えるような港湾施設整備を進め、より低廉で使いやすい港を実現していくことが求められる。

(2) 国際ハブ港としての機能強化

?コンテナターミナルの利用効率化

第1章「神戸港の概況」にも述べているように、神戸港の外貿コンテナ貨物の取扱量は、震災前と比べて7割程度、そのうちトランシップ貨物については4割台半ばにしか回復していないのが現状である。このことは、神戸港におけるコンテナターミナルの稼働率の低さにも反映されている。一方、神戸港においては外航船社のコンソーシアム編成によりコンテナバースの共同利用、集約化が進み、これに伴い空きバースが発生し、その転用問題等港内におけるコンテナターミナルの効率的運営が求められている。

今、神戸港にとって緊急の課題は、ハブ港としての中枢機能であるトランシップ機能(国内外における貨物の積み替え)を強化し、より多くの貨物を集めることである。そのためには、次項においてふれる「港湾コストの低減」の取り組みと並行して、コンテナターミナルの利用率の向上に結びつくような効率化を図っていく必要がある。

アンケート調査等において、神戸港のハブ機能強化策として荷主、船社、港湾運送事業者は「24時間・365日荷役、共同利用等による効率的なバース利用の推進」「内外航バースの一体的運営」「海域・陸域の24時間・365日フルオープン」等をあげ、陸送事業者は「トレーラーのゲート待ち渋滞の解消」をあげている。

これらの問題について官民一体となって取り組み、港のユーザーにとって「使いやすい」「効率のよい」港にしていくことが求められている。

 

 

 

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