小学校及び中学校は島内にあるが、高校はないため約15名の高校生は島外の寄宿舎に入っており、定期船を利用して週末に帰宅する。
運航事業者は地元自治体(三井楽町)も出資する第三セクターである。
?経営改善対策の導入状況
当航路は、以前は個人事業者(現 船長)が運航していた。船舶の老朽化に伴いリプレースの必要に迫られたが資金が不足していたため、昭和62年のリプレースと同時に地元自治体の出資を仰いで第三セクター化した。このとき、あわせて島民1世帯につき1株ずつ株を取得してもらい、まさに島民の足として会社を盛り立てる努力を島をあげて行っていく仕組みを作った。
嵯峨島は絶海に浮かぶ火山島であり、雄大な自然景観を有することから、観光ポテンシャルは大きい。しかし、現状では知名度も低く、交通アクセスも不便なので、釣り客以外の観光客の入込みは少ない。島民の利用だけでは限界があるため、利用客の増加による収入増のためには釣り客以外の観光客の利用促進がぜひとも必要である。
このため、出資母体でもある地元自治体が、観光振興のためのPR活動を積極的に展開している。
今後は、観光客を受け入れるための売店等の設備を備えたターミナル(島側)の建設や利用者利便向上のための船舶の近代化などが課題である。