日本財団 図書館


2. 観光交通ネットワーク整備の基本方向

 

前節では観光交通ネットワーク形成の基本的考え方を検討した。

資料3では第?章で検討した周遊ルートそれぞれについて、その形成の課題について検討し、また、資料4では鉄道、バスおよび自家用車の観光交通需要量の推計を行っている。

ここでは、これらの検討結果を受け、観光交通ネットワーク整備の基本方向を検討した。

以下に、検討した観光交通ネットワーク整備の基本方向を示す。

 

2-1. 公共交通機関における機能の向上

 

(1) 鉄道の機能向上

?利便性の高い旅行手段の確保

 

◆ 新規車両の導入や車両の改善などにより、運行速度の向上を図る

 

【検討・具体化の対象およびその方針】

▲ JR紀勢本線、 JR和歌山線、南海高野線において検討する

《和歌山県における現状・取り組み状況》

・ JR紀勢本線では、新型特急の導入を図っている

・ JR紀勢本線では、平成8年度に特急列車のスピードアップ化を図っている

・ JR和歌山線では、県が主体となり到達時間の短縮、運行回数の増加を検討している

 

◆ 新規運行、増便・増結および新たな観光地における停車などにより、優等列車の機能強化を図る

 

【検討・具体化の対象およびその方針】

▲ JR紀勢本線、JR和歌山線、南海高野線において検討する

《和歌山県における現状・取り組み状況》

・ JR紀勢本線では、特急列車の京都・新大阪駅への乗入れ本数の拡大を図っている

・ JR紀勢本線では、土曜・休日には、早朝の新大阪行きの特急列車の運行や、観光利用に配慮した快速列車の運行を行っている

・ JR阪和線の紀伊駅、六十谷駅における快速列車の停車本数の増加を図っている

・ JR和歌山線においては、朝ラッシュ時の運転区間の延長、夕ラッシュ時の快速及び普通列車の新規運行を図っている

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION