(4) 観光施設事業者調査結果
?観光事業の現状について
○最近の観光客数、客層等の変化
・ 「増えた」と回答した施設が14、「減った」と回答した施設が16とほぼ同数になっている
・ 平成6年度の世界リゾート博及び7年度NHK大河ドラマ「吉宗」の影響により観光客は増加したが、8年度はかなり減ったという施設が和歌山市周辺にみられる
・ 客層等の変化では、団体客が減り小グループ、個人客が増化傾向にある
・ 関西国際空港開港による団体客が全国に広がっている
・ 高速道路の開通による影響についてはメリット、デメリットがある。京阪神方面からの所用時間の短縮による観光客の増加、南紀方面等への南進客の素通りによる立ち寄り客の減少(主に県中部の施設)。
?グリーンツーリズム、エコツーリズムにおける取組み
・ グリーンツーリズム、エコツーリズムに「関心があり既に取り組んでいる」施設が35施設中12施設、「今後取り組みたい」が9施設と関心は高い。
・ 社寺・仏閣等を中心に熊野詣で西国巡礼など歴史文化とのふれあい、鯨や河川生物等をテーマとした自然環境問題などの取り組みが進められている
?観光交通の現状と課題について
○地域内交通の課題
・ 施設までの道路が狭小で、大型バス等が施設まで進入できない施設が多い
・ 繁忙期の集中による駐車場の不足が問題となっている、
・ 高速道路ICを出てからの案内が十分ではない
○広域交通の課題
・ 新宮交通圏の施設においては、JR特急に対する要望が多い。「くろしお」等の運行本数の増便及び一層のスピードアップ、「南紀」等名古屋方面からの特急の運行本数の増便、勝浦止の申本、白浜延長など。
○パークアンドバスライドシステムの導入について
・ 「積極的な導入を」と回答した施設は2施設にとどまっており、全般的に関心が低いといえる