空軍とともに演習・訓練を行い、統合作戦能力の向上、相互理、信頼、敬意の増大に努めている。こうした演習によって、分散した各軍の作戦を調整する手段を模索することができ、最大の戦闘力を達成することができるのである。地上軍が危機時に即現場に集結できることを示すことにより、我々は米国の安全保障政策に対する信頼を醸成することができる。
抑止・紛争防止
軍事力によって警告を発することは、侵略抑止および紛争防止の重要な要素である。そして、前方展開型海軍力は友好国と敵対国に対して米国の警告と意思を示す最高の手段である。長期的あるいは緊要な問題に対処できる信頼のおける米国のプレゼンスにより、米国の海外での指導力を確認し、同盟国に対して彼らの安全保障に対する米国の強い意思の明確な証しを示し、危機発生による潜在的不安定源を防止するのに役立つことができる。有能な戦闘力を必要とする場所に然るべき戦闘力を提供し、圧倒的な戦力の明確な象徴として貢献することにより、米国は侵略を粉砕する軍隊配置ができる。我々は、実戦さながらの訓練および友好国・同盟国との合同演習を通じて戦闘能力を示すことにより、通常抑止力の信頼性を高めることができる。
平時においては、我々はいかなる事態にも即時対応できるよう、海軍遠征隊に必要な様々な能力を備える。海外の領海での作戦では、我が軍は米国の主権の延長であり、地上軍を妨害しかねない政治的制約を受けることはない。我々は適切な能力を適所および適時に配置する。我々は、米国本土から来る高価な配備を正当化できない、あるいは米軍を自国領内に迎え入れることを地域諸国に対して十分に説得できない曖昧な警告に対応するためのユニークな能力を備えている。目に見えるプレゼンスが挑発的であったり、米軍のオプションを阻害するものであった場合、我々は密かに潜水艦を配備して現地監視能力および砲火を送り込む。周期的配備によって、我々は前方展開態勢を非限定的に維持することができる。我々は広範な地域にわたって監視・偵察能力を拡散させ、各地域に関する知識と理解を深める詳細な情報収集ができる。我々は潜在的な事態に対応するために定期的な訓練・演習を行い、前方展開中の戦闘準備態勢を維持する。遠方の領海における平時の任務遂行に当たり、我々はまだ開始されていない危機対応作戦あるいは合同軍事行動の予備活動を行うことも多い。
弾道ミサイル潜水艦(SSBN)抑止警備は、様々な潜在的脅威を抑止する米国の戦略にとって今後とも必要不可欠なものとなろう。SSBNは米国の核戦略にって中心的なものであるが、その理由はSSBNが敵には見えず残存可能であること、指令・統制システムが信頼でき安全であること、そして兵器が精密かつ柔軟であることにある。
前方展開型海軍戦力は危機対応作戦において様々な能力を迅速に提供する。我々は直接行動により米国民の生命と利益を守り、不安定な状況の悪化を防ぎ、危機管理あるいは危機解消さえ行うのである。近年は、危険に晒されている米国大使館支援のための海兵隊上陸、非戦闘員避難作戦、国際的制裁強化のための海洋妨害作戦、威嚇対抗および侵略抑止
