にも配慮を置くこととしている。
? 福岡市環境配慮指針の改定(平成9年3月改定)
本市は、前述のとおり、平成4年に福岡市環境配慮指針を策定し、各種事業が長期的・総合的に環境に配慮されたものとなるよう誘導してきたが、福岡市環境基本計画が新たに策定されたことに伴い、改定を行った。
本指針は、福岡市環境基本条例に定める、事業の立案及び実施における「環境への配慮の推進」のための具体的な指針となるものであり、都市基盤整備事業や民間の開発事業等の「構想」「計画」「実施」にあたっての環境配慮事項を具体的に示し、これらの事業が環境と調和のとれたまちづくりと結びつくように誘導するためのものである。
目的も「事業者に対し、福岡市内の自然環境や生活環境の状況に関する情報等を提供し、自己評価に基づく自主的な環境配慮の取り組むようにすること」とし、対象とする環境要素として、福岡市内の自然環境として生物の多様性(動物・植物)と地形・景観、都市環境として生活環境(環境質)と快適環境(史跡文化財・レクリエーション)としている。
? 福岡市環境調整会議の実施(平成9年度〜)
福岡市環境基本条例の施行を受け、本市等の公共事業に対して、構想・企画段階での環境配慮の推進を図るため、平成9年4月に福岡市環境調整会議規則を施行し、庁内の調整対象事業について環境への配慮の調整を図っている。
当会議はこれまで3回開催されており(本市独自の環境影響評価制度に関する検討)、また、環境に影響を及ぼすおそれのある調整対象事業27件について、関係部局から事業計画等の報告を受け、環境基本計画及び環境配慮指針をもとに調整を進めているところである。
(2)都市環境の保全と創造
? 「福岡市自動車交通公害防止計画」の推進
自動車による大気汚染や騒音などの自動車交通公害を防止するため、本市では平成5年3月に「福岡市自動車交通公害防止計画」を策定し、交通対策、道路対策等の各種施策を推進しており、また、低公害車である電気自動車を6台、天然ガス自動車を3台、本市庁用車へ導入している。
? 博多湾の水質保全対策
博多湾の水質保全対策を総合的・計画的に推進するため、平成9年度中に