(4)音環境
自動車騒音については、測定した市内主要幹線道路の沿道20地点の全てで、朝、昼間、夕、夜間のいずれかの時間帯で環境基準を超過した。
航空機騒音については、福岡空港周辺及び航空機が上空を通過する地域13地点中、2地点で環境基準を超過した。
新幹線鉄道については沿線5地域20地点のうち3地域8地点で環境基準を超過し、また、既設の在来線鉄道については、新幹線鉄道騒音と比べ騒音レベルは大きくなっている。
(5)地球環境(酸性雨等)
本市では2カ所(博多区吉塚、早良区大字石釜)で酸性雨の調査を行っており、平成8年度は平均値で吉塚がpH4.7、石釜がpH4.6であり、全国的に見ても平均的な値となっている。
また、市内3カ所でフロン濃度を測定している。
(6)廃棄物
本市のごみ処理量は、最近5年間で年平均にして、家庭系ごみが約2.7%、事業系ごみが約4.1%増加しており、特に紙類などの可燃物の増加により清掃工場の焼却能力がひつ迫している。
平成8年度に市内で収集搬入されたごみの合計は・日量で1,994tとなっており、このうち家庭系廃棄物は可燃性ごみ、不燃性ごみ・粗大ごみと合わせて日量で1,031tとなっている(1世帯当たり毎日1.86kgのごみを持ち出していることとなる)。
(7)環境に関する相談
平成8年度の苦情相談件数は325件で、この数年増加傾向にある。
苦情を種類別に見ると、騒音についての苦情が最も多く、126件と全体の38.8%を占めており、次いで悪臭78件(24.0%)、大気汚染63件(19.4%)、水質汚濁39件(12.0%)、振動11件(3.4%)の順となっている。