?公害がなく,環境への負荷の少ないまちづくり
?自然と共生し,うるおいとやすらぎのある快適なまちづくり
?生きものを慈しみ,生きものと共生するまちづくり
?地球環境保全に貢献する循環型のまちづくり
?みんなで守り育てるまちづくり
(2)計画策定の背景(神戸市の基本的考え方)
かかる基本計画が策定された背景には,震災かち復興し,新しいまちづくりをすすめるにあたっては,都市のあらゆる活動を支える環境そのものが健全で快適であることが前提条件となるという「第4次神戸市基本計画」(平成7年度=震災後に策定)の考え方がある。いわば,震災を乗り越え,新しい神戸を再生していく際の環境面からのガイドラインであり,その思いは,前述の望ましい環境像「自然の摂理のもとにみんなで築く環境にやさしいまち・神戸」において,大震災を教訓にした自然への畏敬の念や震災で被害を受けたまちを皆で新たに築き上げるといった決意を含めるといった点にも反映されている。
従って,同計画は,第4次神戸市基本計画,神戸市復興計画を環境保全面から具体化するものであると同時に,環境保全に係る計画の中で最も上位の計画と位置づけ,今後策定(改訂)する個別の計画についても,同計画の内容を踏まえたものとすることとなっている。
また,同計画は,「アジェンダ21」の理念の下,神戸市における持続的発展が可能な社会を構成するための課題とその解決のための目標,行動計画を示すものであることから,ローカルアジェンダ21としての役割を担うものである。
以下,同計画の推進として,神戸市の取り組みについて,大都市問題調査研究委員会のテーマ分類に沿って基本計画中の位置づけや具体的な例を紹介していく。