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以下,本市環境行政の各分野について現状と課題を記述する。

 

2 省資源・リサイクル・廃棄物処理対策について

(1)現状と課題

大量消費,大量廃棄のライフスタイルを反映して,産業活動及び日常生活の両面から排出される廃棄物は,量の増大とともに質の多様化が進んでいる。本市のゴミ処理量は,バブルの崩壊以降,市民のゴミ減量の取り組み等もあり,家庭系ゴミは横ばい傾向にあるが,依然として高い水準にあり,過去10年間で比較すると30%以上の伸びを示している。平成7年度のゴミ処理量は約78万トン,市民1人1日あたりの処理量は約1.4kgである。

廃棄物の再資源化については,これまでの空き缶の分別回収に引き続き,空きビン,ペットボトルについて分別収集を開始するとともに,破砕処理施設や焼却残灰からの鉄分回収等を実施している。また,生ゴミコンポスト容器の普及や街路樹剪定枝の堆肥化なども進めているが,再資源化率はまだ十分な状況ではない。また,市民,事業者の主体的取り組みとして,「めぐるくんの店」(ごみ減量・リサイクル推進店)におけるトレーやペットボトルの回収活動,また地域やPTAにおける段ボールや古紙の回収が広く行われているが,回収コストや,市場価格の低迷等の問題もあり,再資源化が順調に進んでいるとは言い難い状況である。

次に,一般廃棄物の最終処理についてであるが,本市は,内陸都市という地理制約から最終処分場の確保が極めてむつかしく,廃棄物の減容化が至上命題となっており,これまでから可燃ゴミについては全量焼却を基本として廃棄物対策を進めてきている。現在,5つの清掃工場(処理能力いずれも600トン/日)で処理し,京都市南部の最終処分場にサンドイッチ工法により埋め立てているが,現在の埋め立て処分地が平成11年度で満杯になるため,次期の埋め立て処分地として,東部山間地に埋め立て容量450万m3の埋め立て用ダムを建設中である。

一方,産業廃棄物も産業活動の増大等によって排出量が増大するとともに,内容も複雑多様化し,さらに医療系廃棄物等の特に管理の必要なものも増加している。これに伴い,処理施設の不足等も要因となって処理業者の不法投棄や野焼き等の不適正な処理の問題も生じている。

 

 

 

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