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4 サステナブルシティ・かわきき、新しい街づくりへの展開

〜「新エネルギービジョン」をもとに

ここでは、「サステナブルシティ・かわきき」に向けて、先に策定した「新エネルギービジョン」をもとに新たな展開について考えていくこととする。

(1)いくつかの事例紹介

? 太陽光発電の導入

川崎市麻生区のE氏宅には、最大出力2.45kWの太陽光発電システムが導入されている。1996年2月から1997年1月までの過去1年間の発電量と電力消費量は次のようになっている。発電量は、気象条件などによって大きく左右され、月ごとの変動は大きくなるが、1997年1月までの過去1年間に2,018kWhの発電が行われた。そのうちの約36%に当たる720kWhがE氏宅において直接消費され、残りの約64%に当たる1,298kWhが電力会社に売電された。

電力消費量について、自宅で消費する電力のうち、太陽光発電システムで直接賄っている電力は約19%と少ないものの、余った電力を電力会社に売電しているため、その電力を加算すると、家庭内の年間電力消費量3,840kWhの約53%に当たる年間2,018kWhが発電されていることになる。電力消費量に対する発電量の比率が50%台にとどまっているのは、E氏宅のシステム規模が2.45kWと比較的小さいことに起因する。

システム設備費用は550万円、新エネルギー財団から220万円の補助を受けた。「まだまだ省エネの程度、とても設備投資には引き合わない。だが、別の収穫もあった。電気を使っているのだから、節約もと、使わない電気を消すなど節電の習慣が身についた(神奈川新聞)」とE氏は語る。

? ごみ発電の導入

老朽化した臨港処理センターに代わり1995年10月に稼働を開始した「浮島処理センター」では、発電電力を所内電力として使用するほか、市内で初めて余剰電力を売電している。この余熱利用発電事業は、エネルギーの有効利用と環境保全対策の一環として取り組まれている。

・敷地面積 約60,000?

 

 

 

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