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(3)川崎市の北西部地域をどう位置づけるか

(以下は、総合企画局内プロジェクトの担当意見をまとめたものである)

? 地域の特徴、地域の課題

川崎市の北西部地域は川崎市の最北端であり、三市に囲まれた極細地域に位置する。近年周辺で大規模開発が進行中だが、いまだに緑豊かで、まとまった農地がある。鉄道駅に近接しており、利便性は高い。

地域の課題は次のとおりである。

・ 中・南部地区住民は都心指向が強く、本地域を注目する市民は少ない。また、行政も北端であるため、政策展開が難しい。

・ 本地区は、約1.5km×4.5kmの区域で、稲城市、多摩市及び町田市に囲まれている。開発が進行している中で、市境の道路接合や緑地のネットワーク等の課題を有している。

・ 地域内で4地区計約150ha,また隣接して稲城市で約300ha,町田市で約65haの区画整理事業が進行している。本地域の土地利用はこれらの動向を踏まえて検討する必要がある。

・ 市街化調整区域を中心に緑地や農地が残っているが、開発圧力や農業後継者問題等により、都市基盤が整備されないまま、徐々に又、大胆に土地利用転換が進行する可能性がある。

・ 鉄道の延伸により、小田急線3駅(五月台・栗平・黒川駅)、京王線1駅(若葉台)が新設され、地域の利便性が高まった。そのため、駅に近接する宅地開発可能地区の乱開発や区画整理事業による集中発生交通量に対して、駅へのアクセスを実態に合わせて見直す必要がある。      

(図6、『川崎北西地域』)

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