● その際、デジタルデータを整備・更新するための技術開発の成果を柔軟に取り込み、経済的なデータ整備を進める必要があることや、従来からの縮尺や図式規程によるデータ仕様の記述は、多様な利用者のニーズを反映させるために、必ずしも十分でないことを考えて、できるだけ製品(成果物)だけを対象に、詳細な要求品質レベルを規定し、それに基づいて品質管理を行うものとする。
(i)品質管理作業の構成
●データベースの要求品質レベルの設定
まず、維持すべき品質要求レベルを、データベースの各項目に対して設定しなければならない。品質要求レベルは完全性等、ISOなどの国際標準化作業で議論されているような項目に従って記述する。
●データベース初期構築における品質管理方法
データベースを初期構築するに当たり、どのようなデータソースから、どのような品質のデータを作成・入力するかを決定しなければならない。データソースの選択に当たっては、そのソースの入手に要する費用、データソースの信頼性(そのソースからデータベースの対象頂目がどの程度捕捉できるか)、データソースからのデータ作成費用等を考慮する。さらに、そのソースからデータを作成するに当たって、どの程度の品質を必要とするか(作成データの要求品質レベル)を決定する。
初期構築の場合には、データソースの信頼性、データベースの要求品質レベルから作成データの要求品質レベルが決まる。
データ作成・入力に当たっては、成果品の品質評価手順を定めて、その通りの検査が行われ、所定の品質テスト結果が得られているかどうかを、チェックすることが必要である。さらに作成手法によっては、作業工程そのもののチェックを行う。
●データの更新時における品質管理方法
データベースを維持更新するに当たっては、どのようなデータソースからどのような品質のデータを、どの程度の頻度で作成・入力するかを決定しなけれはならない。データソースの選択に当たっては、そのソースの入手に要する費用、データソースの信頼性(そのソースからデータベースの対験項目に関する変化がどの程度捕捉できるか)、データソースからのデータ作成費用などを考慮する。さらに、それらに基づいて、そのソースを利用した更新用データの作成をどの程度の頻度で行うか、そのソースから更新用データを作成し、データベースに入力するに当たって、どの程度の品質を必要とするかを決定する。
データ作成に当たっては、成果品の品質検査手順を定めて、その通りの検査が行