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それから、フィックスロープと言ってそこにロープをセッティングするんですけれども、それもそのままにしてしまう。酸素ボンベだけじゃなくて、ガスボンベと言って、食事をするときの燃料ボンベもそこに置いてきてしまう。少なくともそういうことはやめよう、自分たちが山に持って入ったものはすべて持って出よう、残してくるのは足跡だけにしようという「テークイン・テークアウト」という考え方がかなり我々の中にもやっと浸透してきたなと思います。

これは、ハットJが高尾山で清掃登山を始めたときのものです。1992年の6月ですが、清掃登山といってもそんなに大げさなものではなくて、ごらんになっていただければわかると思いますが、軍手をして、ごみ袋を持ち、金製のはさみを持って山を登っていって、目につくごみを拾い集めようということです。

特に、登山道付近はそんなに落ちてないんですけれども、登山道からちょっと入ったところ、今、右側の人がちょっとおりておりますけれども、そういうところに缶が隠してあったりします。

 

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これは、北アルプスの室堂といって立山、剣の登山基地となるようなところで、ここは歩いて登って入る人だけじゃなくて観光客の方がかなりたくさんいるので、随分ごみが多かったと聞いております。

 

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これは、91年、丹沢で集めた県民の森、塔ノ岳、三ノ塔とか、そんなところで集めたごみです。このときのごみの総量が1,217.15キロですから1トンを超えています。500人弱の人たちで集めたら、こういうごみの量でした。これは、今から4年ぐらい前ですが、最近、随分ごみは減ったと言われております。それだけ意識が少しずつ高まってきたんじゃないかと思います。

ただ、やはり登山道からわからないようなところに隠してあるごみがまだまだ多いのではないかと思います。今、前田さんもおっしゃっていたし、サブローさんもおっしゃっていましたけれども、とにかく我々1人1人の力で何か始めなきゃいけない。それは、少なくとも自分たちのごみはもちろん自分たちで持って帰るということではないでしょうか。

 

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今、ちょっとスライドに出したような、ああ

 

 

 

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