自治省自治大臣官房企画室課長補佐 水 本 行 彦
本日は、ふるさと環境シンポジウムを開催いたしましたところ、このようにたくさんの皆さんにお集まりいただき、盛大なシンポジウムを開催できますことを、主催者の一人として心から御礼申し上げます。
さて、昨今、環境問題に対する住民の関心は一段と高まっております。その内容も、従来の産業型のものに加えまして、自動車交通、廃棄物など身近な発生源に起因する都市型、生活型のものが増加するとともに、地球温暖化、オゾン層の破壊など地球規模の新たな問題も生じているところでございます。
さて、ここ和歌山県は、黒潮に洗われるダイナミックなリアス式海岸、恵み豊かで美しい森林など、豊かな自然がたくさん残されておりますが、その美しさゆえに多くの人々が訪れ、結果としてごみの放置など、問題も若干発生していると聞いております。
このたびのネイチャーフレンドシップ運動は、こうした問題に対応し、ここに住む皆様と自然を愛する県内外の皆様が一緒になられて美しい自然を楽しみ、そして同時に共生を目指す運動として始められたものと伺っております。この画期的な運動が必ずや成功をおさめ、全国に広がる運動であろうと思います。また、和歌山県では、西口知事のもと、県民参加によるシャクナゲの森事業、環境月間における環境フェア、ふるさとの木リフレッシュ事業など、行政、県民が一体となって、積極的に環境保全問題に取り組んでおられます。
自治省といたしましても、地方公共団体が地域の実情を踏まえて、きめ細やかな対策や地球環境保全などに対する取り組みを積極的に推進できますよう、さまざまな支援措置を今後も講じてまいりたいと思っております。
本日の「ふるさと環境シンポジウム」も、この一環として地域の環境保全に関する手法や経験などの相互交流を図り、地方公共団体と地域住民の方々が一体となった環境保全の取り組みの機運を醸成するため、平成6年度より実施しているところでございます。
最後になりましたが、ご多忙のところ、ご講演賜ります姉崎様、コーディネーターの瀬田様を初め、パネラーの方々、並びにシンポジウム開催に当たり多大なご協力をいただきました和歌山県並びに高野町の皆様に深く感謝を申し上げますとともに、本日ご来場の皆様方にとりまして実り多き日となりますことを、そしてネイチャーフレンドシップ運動が大きく羽ばたかれることを祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。