7. 「未来世代からのメッセージ」
SCOP 森田 修治
こんにちは。ぼくたちは、SCOPという団体で、COP3に向けていろいろと活動している大学生の団体です。なにをしているかというと、COP3開催中に、温暖化に関するフェスティバルをするのですが、そのための準備が主です。
そのほかに、最近ではぼくたちは、9月3日から17日までフイジーに行って、環境に関する意見交換や、フィジーの文化を見てきました。フィジーとは、温暖化が進むと海のなかに沈んでしまうといわれている国の一つです。フィジーはすばらしい国でした。自然がすばらしいことはもちろん、でもなによりも人びとの温かさがすばらしかったです。とつぜん訪れても喜んで泊めてくれるし、みんなが話しかけてきてくれるし、儀式にもどんどん招待してくれるのです。また、そのダンスがすばらしいのです。ぼくは、ほんとうにこの国が大好きになりました。それなのに、日本人であるぼくは、この国が沈もうとしているのに自分のことばかり考えて、どんどん地球を汚しているのです。
フィジーは、二酸化炭素の排出規制を2005年までに、1990年レベルの20パーセント削減をめざしています。それなのに、日本はどうでしよう。なぜ、自国の発展しか考えられないのでしょうか。フイジーの環境庁との意見交換では、「日本にはもっとがんばってほしい」といわれました。ぼくは、とてももどかしかったです。なぜもっと、世界中が協力しあえないのか、ぼくには理解できません。ありがとうございました。
8. 「高野川を美しくする会の活動報告」
舞鶴の川と海を美しくする会 佐藤 正夫
私は、舞鶴の川と海を美しくする会の佐藤正夫と申します。ただいまから、高野川を美しくする会の活動報告を簡単にさせていただきます。
私たち、とくに私がいまだに忘れることのできないことは、昭和45年に第1回めの川掃除を実施したときのことであります。当時の舞鶴の高野川は、あらゆるゴミの捨て場になっておりまして、土手を散歩いたしましても悪臭がただよう、汚い状態でございました。それで、私たちは、河川の掃除を呼びかけたわけでございます。
ところが、「河川は府と市の管理責任範囲であって、住民が勝手に掃除して、もし怪我でもしたらどうするのか」という有力者の反対がございました。それに対しまして、私たちは、「その意見はまったくとうぜんでございますが、いま私たちがなにもしないわけにはいかない」と。川岸周辺の家庭を訪問いたしまして、「自分の庭を掃除する気持ちで、自ら判断して、参加しようと思われる方は協力してください」と呼びかけました。
当日の川岸周辺の人たちによる清掃は、半日にわたりまして、各自が長靴、スコップ、バケツ持参で川のなかに入られまして、荒ゴミを引き上げました。そして、京都府と舞鶴市は、トラックでその日のうちにゴミを処理してくれました。これが、今日の高野川の川掃除のきっかけとなりまして、今日まで27年間続いております。
なお、清掃後の特徴といたしましては、春は、子どもたちによる椎ゴイの放流。夏は、子どもたちの夏休みを利用しまして、魚のつかみ捕り大会を実施いたしております。
そして、川に親しみ、魚のすむ美しい川へのゴミ捨て防止ということを、より深く多くの人に認識してもらいたいということをお願いして、今後も努力を続けてまいります。以上でございます。