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5. 「つちのこの活動について」

 

こどもエコクラブつちのこ 本堂 祐美

 

私たちはおもに、家から出るゴミについて取り組んでいます。

まず、紙のゴミの再利用。紙漉きセットのおもちゃを使ってハガキをつくり、一昨年から年賀状として友だちに出しています。材料は、買い物のたびにもらうレシートや、使用済みののし紙などです。

次に、プリペイドカード集め。遷喬小学校の人たちやお父さんに協力してもらって、使用済みのプリペイドカードを集め、財団法人緑の地球防衛基金に郵送しています。ベトナムのマングロープの植林や、その他の発展途上国の植林の苗木購入などに役立ててもらっているとのことです。

次に、生ゴミの再利用。家から出る生ゴミを堆肥にして、畑でジャガイモや花などを育てています。畑の手入れは、祖父や祖母に手伝ってもらいながらですが、大きなジャガイモがたくさん採れました。

とても小さな活動ですが、一人ひとりの小さな努力が環境保護につながると聞きました。私たちはこれからも、自分たちにできることを見つけて、小さな努力を続けていきたいと思います。

これで、子どもエコクラブつちのこの活動報告を終わります。

 

6. 「もうこれ以上の環境破壊は進めないで」

 

日本野鳥の会 京都支部  増田 章

 

日本野鳥の会、増田章でございます。

最近、絶滅が危惧されている野鳥は、年々繁殖率が低下しております。これは、農薬等に汚染されたエサを食べて、身体に異常をきたしたり、以前は静かだった繁殖地に人や車が入り込んできて、安心して子育てができない状態になったりしているからであります。

私の住んでいます舞鶴でも、林道建設地で、環境庁指定の絶滅危惧種クマタカの巣が発見され、繁殖期には道路工事が中断されたりしておりますが、地元の人の話を聞いてみますと、「林業関係者にはよい道でしょうが、われわれにとっては迷惑な道」というような声もあります。

また一方、京都府と福井県の境で、西国二九番札所の松尾寺のある青葉山は、一昨年、福井県側から林道ができました。これを、京都府側にもひきたいという人もいます。青葉山は、このあたりでは野鳥の宝庫で、キビタキやクロツグミやサンコウチョウといった美しい夏鳥の繁殖地でありまして、春、秋にはアトリやカシラダカといった冬鳥が何百羽と通っていく、渡りの中継地でもあります。

私は、プナやナラやクヌギといった広葉樹林の残っている青葉山は、京都府の貴重な財産の一つだと思っています。ここに赤道をつけるとしたら、広葉樹林を真っ二つにして、ここに棲息する動植物に多大な影響を与えると考えます。長崎県の諌早湾の干拓工事のように、公共事業が動きだしたら止まらないので、いまからいわせてもらうのですが、このすばらしい自然に爪を立て、貴重な財産を損なうような青葉山林道計画は立てないでほしいと願っています。

今後は、どうしても必要なものを除いて、あまり利用しない道路をつくって、かけがえのない自然を破壊したり、無駄な電気を使ったり、不必要な車のアイドリングを続けたりして、この美しい地球を汚したりする行為は、お互いにやめようではありませんか。以上、終わります。

 

 

 

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