平成9年度コミュニティづくり東北ブロック研究集会
県名 秋田県
所属 総務部市町村課
担当者 藤原 亨
電話 0188-60-1146
テーマ 県内市町村のコミュニテイ活動について
発表者 (所属 職名 氏名)秋田県総務部市町村課 主任 藤原 亨
発表の概要(平成8年度コミュニテイ助成事業から)
(1)阿仁町
マタギの里、熊牧場、日本の滝百選に選ばれた「安の滝」など観光資源に恵まれた中村地区は子供会、若妻会、婦人会、老人クラブなどの地域ぐるみの活動がさかんなところです。年々人口が減少している中でコミユニテイ活動の中心であった小学校が統合され、活動の拠点がなくなりました。このため、コミユニテイセンターの整備について地域からの強い要望があり、助成事業を活用しコミユニテイセンターを建設しました。このセンターを拠点として郷土芸能である「マタギ太鼓」の実施や「マタギの里ふるさとまつり」、「安の滝まつり」の開催をはじめとして運動会、クリーンアップ運動、花いっぱい運動などの各種コミユニテイ活動を積極的に実施しています。
(2)西仙北町
国の重要無形民族文化財に指定されている「刈和野の大綱引き」が実施されている刈和野地区には町内会、大綱引き保存会、体育協会、PTA、婦人会、文化団体産業団体、交通安全会などにより組織されている刈和野地区コミユニテイ運営委員会があります。昭和49年に県のモデルコミユニテイ地区に指定され、環境整備のボランテイア活動、公園の清掃、花いっぱい運動、街路の飾り付け、各種体育大会への協力、交通安全運動などの活動を行っています。住民総参加の運動会やレクリエーションなどに力を注いできましたが、独自の放送機器等がなく開催する時に不便が生じていました。助成事業を活用し集会用テントや放送用機器などを購入し、各種イベントの開催がスムースに行えるようになりました。
(3)大森町
老人の保健、福祉、医療等の複合的機能を持つ「南部シルバーエリア」がある大森町は老人福祉の町です。大森町の老人クラブ連合会は22の単位老人クラブの連合体で「好かれる」「話せる」「役立つ」老人となることを目標に生涯学習、社会福祉、健康増進などの幅広い分野で活動を展開し、活力ある地域づくりに貢献しています。社会奉仕や環境美化に関する関心も高く、公共施設や公園等の掃除、草むしり、樹木の剪定などのボランテイアも行っています。ゲートボールやパターゴルフなどができる「生きがい交流広場」に助成事業を活用し、プルーン、カリン、うめ、すもも、柿の木など実の生る木を植栽しました。寒々としていた広場がコミユニテイの場として、また連合会会員の憩いの中心の場として以前にもまして充実しました。