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成、社会制度の問題もある。

 

7.おわりに

 

戦前の海軍の建艦技術をもとに、戦後の我が国造船界は、船を造る技術への多大の努力により、造船王国を築きそれを維持して来ている。これからの造船界は、創造を重視して船を創る技術開発への傾注が大切である。コンピュータ、情報・通信分野を始め、進歩著しい技術を積極的に活用し、創造的技術開発により今後の造船業界の更なる繁栄を期待したい。

最後に改めて技術とは何か考えて見る。

・一つは;世のため、人のため(地球、人類のため)

・一つは;己のため(国のため:軍事技術、国家機密)

(グループのため:Allianceとしての技術)

(会社のため:企業秘密技術等)

「技術」は競争力であり、差別化であり、価値である。技術の価値が正しく評価され、評価する事が必要である。何れにしても「技術」は高い目標、新しい目標に挑戦することによって、生まれ、成長する。

その目標は誰が作るのか、誰が与えるのか。

日本造船・海運界に、将来への確たる目標が望まれる。

 

 

 

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