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(24) 表面波の特性を解析するためのBOD法とウェーブレット変換(英文)

M.Houri,冨田 宏(船研),C.Kharif,J-P.Giovanangeli(マルセーユ大)

風波の発達の初期過程はPhillipsによる海上風乱流成分と波との共鳴相互作用によって説明される。ここでは一定間隔で生起された海上風中の渦列とそれによって波の成長についての数値計算と風洞実験について述べ,その結果を分析するために仏国で開発されたBOD法の応用例を示す。また実験データに対するウェーブレット変換の適用についても検討している。

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(25) 水面のマイクロ波散乱特性計測実験

林 昌奎,前田久明(東大生研)

増田光一,後藤 淳(日大)

マイクロ波後方散乱データから波浪情報である有義波高,平均周期,波の方向などを求める解析手法の確立のために,風路付き回流水槽と角水槽でマイクロ波散乱計による室内実験を行った。本論文では,衛生データから波浪情報を求める前段階として,室内実験における水面からのマイクロ波散乱データの特性及び問題点を明確化した。これにより,風波面からのマイクロ波後方散乱は,その有義波高だけでなく,有義波高と平均周期の両方に大きく関係していることなどが分かった。

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(26) 潮流と波浪の共存場における円柱列に働く2次の定常波漂流力とヨーモーメント

砂原俊之(東海大),木下 健(東大生研),鮑 偉光(東大生研),庄司邦昭(東京商船大)

潮流と波浪の共存場における円柱列から成る海洋構造物に働く2次の波力について,潮流や波浪の入射角が異なる非対称な流場では,強いヨーモーメントの発生が予想されるが,実際に確かめられた例はほとんどない。本研究では,詳細な模型実験を行い,各流体力の特性を明らかにし,ポテンシャル理論による計算結果と比較した。さらに,波漂流減衰力についても調べた。

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(27) 造波水槽における実時間造波演算法の統一的手法とその計算誤差の考察(英文)

野原 勉(三菱重工)

試験水槽において船舶や海洋構造物の耐波性能試族を行う場合,造波装置にて波を造波させる必要がある。いろいろな波について,その実時間造波演算法を統一的に導出した。導出された演算法は,ラティスフィルターに良く似た構造をしていることを突き止めた。さらに,この実時間造波演算法は繰り返し算法をとっているので,その計算誤差について考察した。100万回計算後のスペクトルは,ほとんど誤差のない正確なものであることを確認した。

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