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3. 認定事業場の組織

 

3.1 組織と機能

 

企業の組織とは企業がその目的を達成するために管理機能を分担し、命令系統を明確にした機構であり管理機構ともいわれる。

製造会社がその目的を有効に達成するには人材、資金、施設、技術、情報および組織など経営資源を効率的かつ経済的に活用することが必要であり、そのためには、管理業務が適切に機能しなければならない。この管理業務は作業職能と管理職能のように担当能力によって階層別に分化されるが管理者は管理業務の大部分を担当しなければならない。

組織は機能部門別に職務分掌を、階層別に職務権限を定めて指揮命令系統を明確にし、専門化された技術、人、設備、資金などの経費資源を能率的に活用し、また管理統制の一元化のために必要である。

特に現在は、技術革新や産業構造の変化など企業をとりまく環境条件の変化が著しく、社会ニーズも多様化している。この変貌する社会に適切かつ効果的に対応するためには組織の動態化が進められねばならない。組織動態化の方向は、ライン・アンド・スタッフ組織を基本にした事業部制、プロジェクト方式に応じて各種技法を採用して新集団統制や価値観の多様化に対応することである。

 

3.2 認定事業場の組織と機能

 

製造認定事業場の管理組織が備えなければならない機能は、

(1) 健全な経営を行う機能

(2) 製造工事を適正に実施する機能

(3) 自主検査を適正に実施する機能

(4) 製造工事についての次の機能

? 工程管理

? 作業管理

? 材料部品の管理

? 基準、標準等の管理

(5) 設備の較正機能

(6) 書類を適切に管理する機能

等である。

さらに自主検査部門には検査主任者として製造工事についての確認と自主検査の管理機能を持

 

 

 

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