日本財団 図書館


(6) コンテナの修理

破損原因が投下衝撃、異物突刺、架台不良、摩損等の機械的なものか、劣化、加熱等の化学的または経年的なものかを見究め、損傷範囲および修理方法を決める必要がある。ただし軽微の損傷でない限りメーカーに返送して修理すべきである。各損傷に対しては次の処置をとる。

(a) 破損、切れ、圧環、変質、劣化等で内容物を損傷したり、雨水浸入の恐れがあれは新換する。

(b) パッキング嵌合不良は押圧して癖を矯正する。架台支持部の改良で復元できることがある。

(c) パッキングの変質、老化、一部欠損に対しては全体を変換すること。

(d) スポンジ板不具合で内容物摩損の恐れのある部分は発泡材等の当物をするか新換する。簡単なスポンジ板のはがれはS.Sで接着剤で補修すること。

(e) ひも通し座の取付部の破損はいかだ本体を損傷する原因となるので特に注意し、修理を要するときはその部分全体を変換する。

(f) 表示不明瞭のものは墨入れをする。

(g) 汚損、塗装変色したものは洗滌して、表示部を残し指定色ラッカーで塗装をやり直す。

(h) 排水不完全のものは底の水抜孔を掃除し、あるいはキリで孔を増加する。

(i) 修理した事項は記録しておく。

(j) コンテナの本体(強化プラスチック)の損傷が軽微である場合は次の方法でS.Sでも修理することができる。

(イ) 修理に必要な材料

修理用具として次のものを整えておくと便利である。

079-1.gif

これは厚さ2.2mm、面積約0.5?の強化プラスチック板を作ることができる分量である。

実際の作業にはさらに次のようなものが必要であり、樹脂の配合に際しては材料扱店の指導をよく受けること。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION