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(ロ) 表面ゲルコート層に傷・クラックがある場合の修理

強化プラスチックの断面は次のような構造になっている。コンテナー表面の艶のある部分即ちゲルコート層は通常0.2〜0.3mmの厚さである。

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ゲルコート層に傷が生じている場合は次の手順で修理する。

(。) 布ペーパー(#80→#120→#320)の粗いものから順に使って傷の周囲30cmの範囲をサンデイングする。

(「) サンデイング面をアセトン又はメチルエチルケトン(MEK)を浸み込ませた白ウエスでよく拭き、配合されたポリエステル樹脂(バテ)をスプレーガン又は刷毛でうめ込む。

(」) 硬化後耐水ペーパー(#400)で研磨し平滑に仕上げる。

(ハ) ガラス繊維層に及んだ傷とか貫通している傷で損傷が小さい場合の修理。

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(。) 傷の部分をハンドグラインダー、サンドペーパー(粗目から順に)でU型にサンデイングする。

(「) アセトン、またはMEKを浸み込ませる白ウエスでよく拭く。

(」) ガラスマットまたはガラスクロスを傷口の大きさに応じて裁断し、配合されたポリエステル樹脂をこれらに含浸させて傷口に積層する。

 

 

 

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