(c) 作業中は誤作動しないよう、作動索の先端をループにしておく等十分注意すること。
(d) たたんだいかだは軟らかい帯で仮縛しておくと格納袋、コンテナに入れ易い。
(e) 艤装品袋はいかだの中に巻き込むものと、別にして格納袋またはコンテナに入れるものとがあるからメーカーの整備規程に従って間違いのないようにすること。なお艤装品袋の収納形状が凹凸が激しく変形しているものは艤装品の収納をしなおすこと。艤装品収納形状の良否はいかだの格納作業に影響すること大である。
(f) 艤装品袋と、いかだ本体とのつなぎひもはしっかりと結ばれ、しかも解き易くなければならない。つなぎひもの長さは膨脹の際に気室にからまる惧れがあるから、必要以上に長くしないこと。
(g) 反転防止具がついている型式については反転防止具(赤色)と所定の外周救命索固定パッチ(赤)とを、切断ひも(赤色)で固縛する長さは約100mmとする。切断ひも(赤色)は点検時に必ず交換すること。
(3) 格納袋への収納
(a) 格納袋にいかだを入れる場合は、袋を床に拡げてその上にいかだを乗せるか、袋をいかだに被せて半回転ころがして収納する。(最終折りのマークを確認すること。)
(b) 艤装品袋に万一突起部があるような場合には、いかだ本体とのあたり具合を手を差込んで確かめ、要すれば位置を正すとか、いかだを傷めないように適切なあて物を挿入する。
(c) もやい綱は一端をいかだ本体の所定個所につなぎ、余分を格納袋の整理ポケットあるいは整理板に整理する。これらのない場合は、もやい綱を格納袋の外側でいかだの展張と反対側に千鳥(反復折曲げ)に折りたたんで収める。この際もやい綱は絶対にコイル巻きにしてはならない。もやい綱は展張側に置くと膨張の際いかだにからむ惧れがあり、また、コイル巻きにしておくといかだを宙吊りにする危険があるからである。
(4) コンテナへの格納
(a) いかだを収めた格納袋をコンテナに入れ、作動索を引出し、ループを解いて自動索の作動索環(メーカーにより連結索または連結金具)に固着する。
(b) 自動索及び補助もやい綱をコンテナ・パッキングから外に引出す。この際パッキングの効き具合をしらべ、異常のあるものは取換える。
(c) 自動索及び補助もやい綱はいかだ本体とこすれることなく、充分な長さまで容易に引出せるように格納しておくこと。格納後自動索の長さに余裕が無いときは誤動の惧れがある。
(d) 旧方式で安全索のあるものはもやい綱の他の一端を自動索の安全索に取付けるとともに手動投下用もやい綱を連結する。
(e) 格納袋といかだ本体とを直接つなぐタイプのものは所定のひもでつなぐ。もやい綱で格納袋といかだ本体を連結しているものはその必要はない。
(f) 格納袋を閉じ、コンテナ内の自動索を千鳥に整理しておく。
(g) コンテナを格納袋またはいかだ本体とをつなぐ。もやい綱でコンテナといかだ本体とを連結しているものはその必要はない。
(h) いかだとコンテナとの摩擦による摩耗を防ぐためビニールシートで包む場合は、内部がむれたり、水が溜ったりしないように通気孔を設けるなど十分注意すること。