(i) コンテナを閉じ、内部の物が移動しないことを確かめ、シーリングコードで緊縛する。
(j) コンテナの両側対角線位置のシーリングコード(金属線使用のものもある)に鉛封印をし、S.S番号をパンチで刻印する。
(k) コンテナ外に出ている自動索の端末がプラプラしないようにコンテナに粘着テープで仮止めしておく。自動索の先端にナス環を有するものはなるべくひもを引出さずナス環のみを粘着テープで仮止めすること。
(l) 最後に輸送用の紙バンドあるいは輸送用縛線で輸送中コンテナが開かぬように縛着する。
(5) 最終点検
前項折たゝみ格納作業を終るにあたって、チェック・リストにより
ガスボンベの重量
ガス充気装置の取付状態
補助空気弁(吸排気弁)の閉鎖
安全弁(第一種、第二種・甲種のみ)の塞栓排除
艤装品、付属部品の取付け
コンテナの封印、パンチ
総重量計測
の各項目が確実に行われたかを最終点検して確認する。
(注) コンテナには、いかだ本体に表示する事項に加えて、もやい綱の長さ及び進水方法を表示すること。
2-9 自動離脱装置の点検及び試験
「検査の方法」によれば、自動離脱装置の検査は、外部点検と作動試験とに分かれ、前者は毎回の検査ごとに行われるが、後者は旅客船の奇数回目の中間検査では省略してよいことになっている。
(1) 外観点検
(a) 外観点検
(イ) 腐蝕、発錆、異物付着を調べる。
(ロ) 浸水孔(水のはいる孔)がつまっていないかを調べる。
(b) 表示
作動水圧が明示されているかチェックする。
(c) 手動点検
(イ) 手動で作動を点検してみる。
(ロ) 傷があると思われる場合、トリガーフックはカラーチェックで点検する。
(ハ) 異常があり手直し不能のものは交換する。
(ニ) ステーションで分解してもよいものでは、内部は清水で洗い、乾燥後所定の給油をして組立てる。
(2) 機能試験
自動離脱装置作動圧力試験機を用いてフックに200kgの荷重をかけた状態で、所定水深に相当する水圧または空気圧を加えて作動することを確認する。この試験はフックの耐力試験も兼ねている。