2-4 索類の点検
いかだの格納袋に組込まれている自動索、安全索(旧積付方式に限る)、もやい網(手動投下用もやい綱を含む)、ウィークリンク(標準積付方式で採用しているメーカー製のみに限る)の連結状態、損傷、劣化の状態および索の長さを点検する。
但し、自動索・もやい網(手動投下用もやい綱を含む)及びウィークリンクは整備規程に基づき新換する。また標準積付方式の場合のもやい綱は所要の長さを有する範囲において露出部を切断して、再び使用して差し支えない。再び使用して差し支えないが、4年以上経過しているものは交換する。
各索長の基準は、各メーカー毎に若干異なるので、各社の「整備規程」により正しく行うこと。
(1) 自動索の調整
(a) 自動索の所要長さLはメーカーにより、また型式により異なるので整備規程に基づき、調整すること。ただし、積付位置が極めて低い場合は自動膨脹にさしつかえない長さとすること。又不足する場合は新品と替えること。(次に一例を示す)
(。) 船舶の満載喫水線からいかだ積載場所までに垂直距離-2mが積付高さの1/2以上の場合は積付高さの1/2の長さにすること。
(「) 船舶の満載喫水線からいかだ積載場所までに垂直距離-2mが積付高さの1/2未満の場合は満載喫水線からいかだ積載場所までの垂直距離-2mの長さにすること。
(注)1. 積付高さとは船舶の最小航海喫水線からいかだ積載場所までの垂直距離である。
2. 自動索とナス環または自動索取付金具(架台)とを所要の長さに加算する。
(b) 自動索を切断調整した場合には、切断端面はホッレ止めを施し、調整後の長さをチェックリストに記録しておく。
(2) もやい綱の長さの確認
(a) もやい綱の長さは、次の基準に準じた長さであり、コンテナの表示および実長を確認する。不足の場合は新換えすること。
(。) 第一種.第二種ののもやい綱の長さは15(m)または2H(m)のいずれか長い方。
(「) 甲種の場合は、次の式で求めた長さである。