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(f) 点検がすべて終ったら開口部を紙テープ等で塞ぎ、布に包んで異物の入らないようにしておき、補修、交換した部分はすべて記録に止め、最後に再確認する。

(4) ボンベ点検

(a) 表面を清拭し、外観点検を行う。容器頭部に刻印された記号、番号、容量、製造年月、耐圧試験年月等を調べ、側面に表示されたガス名、容器重量、ガス量、全重量、充てん年月、温水試験実施年月、メーカー名等を記録する

(b) 刷込み表示内容が不鮮明な個所は墨入れする。またボンベ所有者表示ラベルを確認し、現所有者と相違する場合は現行を抹消(線引き)し、新たな現所有者名を記載する。ラベルに記入欄がない場合はラベルを貼り替える。

(c) 容器本体、口金部、ねじ部の発錆、損傷等を調べ、整備規程の判定基準に基き判定する。容器本体の発錆、腐蝕のいちじるしいものは交換する。

(d) 破壊封板、安全封板を目視で点検し、発錆を認めた場合および破壊封板に針傷のあるものは漏洩の惧れがあるのでボンベごと交換する。

(e) ボンベの検量は、整備の都度行って充填ガス量の減少の有無を確認する。

ボンベの全重量を計量し、その値から容器量を差引いた数値が表示ガス充填量の許容差の範囲にあることをチェックする。

メーカー別ボンベ1本当りのガス充填量並びに許容範囲の概算を次表に示す。

なお、詳細はメーカーの整備規程によること。

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