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(2) 氷中抵抗試験

模型船を検力計を介して曳引車に取り付け一定速度で曳航し、模型船の抵抗及び運動を計測した。運動に関してはsurge, yaw、swayを拘束し、heave, roll, pitchを自由とした。

(3) 氷中自航試験

模型船はモデルポイントで自航させた。プロペラ回転数を一定にし、曳引車速度を微調する方式で実施した。運動に関してはyaw、swayを拘束し、heave, roll, pitch, surgeを自由とした。

(4) 開水中試験

プロペラ単独試験、抵抗試験、自航試験、過負荷試験、波浪中試験を実施した。試験方法については従来から実施されている標準的な方法を用いており、説明は省略する。

(5) 氷質試験

氷厚、曲げ強度(下曲げ)、曲げ弾性係数、氷密度を計測した。試験方法については、平成6、7年度の氷質試験方法と同一の方法なので説明は省略する。

 

2.4 試験条件及び計測項目

(1) 氷中模型実験の実験条件

第2章で示した航路の氷況より、実験条件を以下の様に設定した。

平坦氷:氷厚 hi = 1.2m, 1.5m (28mm, 34mm)

氷強度:曲げ強度 σf = 800KPa (18KPa)

船速 :1knot, 3knot, 5knot (0.078m/sec, 0.2234m/sec, 0.389m/sec) ( )内は模型船相当の数値。

載荷状態:計画喫水12.5mのEven Keel

各試験の実験条件を表2.6と表2.7に示す。

 

166-1.gif

166-2.gif

 

(2) 開水中模型実験の実験条件

試験は満載状態で実施したが、抵抗、自航試験においては、運行経済性を検討する際に用いる可能性があるバラスト状態についても試験を追加した。

 

プロペラ単独試験:POT

プロペラレイノルズ数:RND=nDm2/ν=0.57x106、J=Vm/nDm

実験条件を表2.8に示す。

 

 

 

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