フを検討した。タリフの料率から推定し、12$/GRTが妥当な数値であるとの見解が得られた。本料率を適用すると
改定NSR通行タリフ = 27078x12.0= $324,000
が積算される。
本タリフの料金では、砕氷船は常時エスコートするのではなく、必要に応じ砕氷船の基地から駆けつけてエスコートすることになる。また10月はNSR東側では活動がないことから砕氷船がエスコートに入るまでの待機時間が特に増えることが懸念される。、エニセイ川河口から東側は常時エスコートすることとする方が安全性の確保から望ましいとのロシア側の助言である。ただし、この場合、砕氷船の帰路の費用を保証する必要がある。
原子力砕氷船であるアルクティカクラスの傭船費用として37,000$/日、帰路の日数として6日間、余裕を見て10日間とし
砕氷船帰港費用=370,000 x 10 = $370,000
を更に積み上げることとした。
原子力砕氷船のフルエスコートを保証する条件を付与することは保険費用の算定時にリスクが軽減されることから当然、保険費の低減に効果的である。
(3) 船舶検査費用
ロシア、運輸省によりNSRを通行する四ヶ月前に当該船舶の検査が実施される。検査費用は$900であるが、これに交通費等の諸費用が加算される。カナダ側で検査するものと想定し交通、宿泊費を勘案し
船舶検査費用=$5,000
とする。
(4)アイス・パイロット
NSRを通行する際、二名のロシア側アイスパイロットの乗船が義務づけられる。単価は$336/日に交通費が加算される。交通費を$2000/人と見て、下記の費用とした。
アイス・パイロット費用=336x2x13 + 2000x2 =$13,000
(5)保険費用の見積もり
ここでは保険会社に打診した一般的な保険費として見積もった値を使う。この値は1996年の全世界の全損率0.13%に本船価格$3,000万を乗じたものと推定される。
50百万円までの事故に関しては免責となる。
保険費用=$40,000
FEDNAV社の保険担当はUNDERWRITERに対して以下の条件を明確にするように求めている。