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(1)船種 :バルクキャリヤー、耐氷クラス IA super

(2)航路上の制限

1)喫水制限:12.5 m ( Sannikova Straitの13m)

2)船幅制限:30 m

船幅はエスコート砕氷船の船幅以下とする。代表的な砕氷船の船幅は27〜32 mの範囲に分布している。開水路の摩擦抵抗等を考えると船幅は砕氷船の船幅と比較して狭い方が良いが、DWTへの影響が大きいためここでは32m幅クラスの砕氷船によるエスコートを仮定して、30mとした。

(3)本船要目

1)計画の方針

今回の砕氷商船の船型は、上記諸制限の下での最大DWT船型、すなわち最大排水量型船型として計画した。また、航海距離の短縮を航海日数の短縮に反映させるために開水中の速力を重視した。

・主要寸法:幅Bと喫水dに制限があるので、排水量は船長Lで稼ぐことになる。ただし、これまでの砕氷商船の建造実績を見ると、現実的な船型としてはL/Bは大きくとも8程度と考えられる。図3.2.3に代表的な砕氷商船のDWTとL/Bの関係を示す。B、dは最大値で計画し、LppはBの8倍として計画することにする。また深さDはD/dが1.4〜1.5程度とし、DWTに対するカーゴホールド容積の釣り合いを見て調整することにした。

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