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Open/Bulk Carrierを選定した。12.5m喫水船は氷海水槽試験を実施し、リッジを含む氷海中性能を提示する。9.0m喫水船についてはSA-15などの実績値から推定する予定である。現在、予定している要目を以下に示す。氷海水槽試験は2月末に完了し、レポートの提出は4月末になる見込みである。

 

9.0m喫水船の要目

W(積載排水量)が20,000〜30,000tonの範囲で計画中である。KMYの方で、9.5m喫水船も40,000tonで計画要求と理解し、非現実的な幅広船型を提案してきた。本船がSA-15をやや超える要目で検討する予定であった事を通知し、現在再度計画中である。

 

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WP5:Collection of SA-15 operation data

シミュレーションの検証データとして供するために最もNSRで実績のあるSA-15のデータを収集し取りまとめる。SA-15のNSR航海データ、トライアルデータ、損傷データ、コンボイに関する方式と実績値、SA-15運航から教訓など提示される予定。平成10年3月に報告書案が提出される見込みである。

 

WP6:Ship transit velocity simulation

氷海航行船の氷中性能を理論的に予測するコードを開発する。平坦氷の基本的な性能は入力値とするが、リッジを含む氷況のプロファイルを与えられた時、ラミング解析などを行い時系列的に船速を計算することが出来る。報告書案は平成10年3月提出される予定である。

 

WP7:Legal and environmental evaluation of the selected routes

選定した航路と運航シナリオに基づき法制と環境の面から評価する。法制面については外国船籍船に適用されるロシア当局からの関税、入管、エスコートなどの要求事項と今後改善すべき点などを整理する。環境面では、PEIA(Preliminary Environmental Impact Assessment)を実施し、生態系、漁業などに与える影響を評価する。報告書案は平成10年3月提出される見込みである。

 

WP8:Simulation based on year-round and seasonal operational scenarios

図2.2.2にシミュレーションのフローを示す。航路についてはWP1で定義した4航路、船種は2種類、NSR航行期間については通年と半年の2種類実施する。20〜40年間の過去のデータ(historical

 

 

 

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