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data)を使い、WP4で検討した商船を走らせ運航コストの積算を行う。

氷況と速度の関係が最も重要である。WP2が提供するデータは衛星データに基づいており、氷況厳しさを表現する物理量は定義しているが、WP6が必要なリッジのセール高さ、間隔、氷厚などの詳細な航路に沿った氷況プロファイルを定義することができない。またWP6の提供するシミュレーションコードは計算時間を要することから、図2.2.2に示すようにWP2が提供するデータから、氷況の厳しさを表現するインデックスを計算し、インデックスに対する船速の関係をテーブル化することを考えている。このようなindex はIce Numeralと呼ばれ、カナダの砕氷船のルールであるCASPPRにも採用されている。Ice Numeralと船速の関係をWP6のコードにより検証することを考えている。

図2.2.3及び図2.2.4にプログラムフローチャートを示す。WP2が提供する氷況データから、氷厚、密接度等について単純な出現確率分布(氷況プロファイル)を作成して計算し、Ice Numeral、船速、運航コスト等が全て分布形式となるモードと、平均値計算モードを用意し、分布計算モードは月別シミュレーションに、平均値計算モードはある期間の評価に使用する。氷況の他に、船速を低下させる潜在的な因子として、潮流、風、霧、暗視野などがあるがBox C-rightのプロジェクトでも検討されることから、氷況のみを対象にすることとした。

経済指標としては、毎月初めに横浜又はハンブルクを出港した時の月別の平均コストと、ある期間の運航回数からトン当たりの運航コストであるRFR(Required Freight Rate, $/ton)の二種類のコスト指標を提示する予定である。計算は比較的単純であるが大量のデータを取扱うことから専用のコードを作成する。コードの基本設計を平成10年3月末までに完了する予定である

 

 

 

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