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訪問先; ULSTEIN INDUSTRIER AS

N-6065 ULSTEINVIK NORWAY

 

面談者; Mr. Havard Ulstein

Sales MANAGER

(Dept,Ulstein International-Trading)

 

訪問者; 委員会メンバー及びオブザーバー(敬称略)

委員    吉田光則(北海道立工業試験場)

〃     大橋和朗(日本船舶品質管理協会)

オブザーバー 田中 圭(JAPAN SHIP CENTER(JETRO))

 

訪問日; 1997年11月4日

 

会社概要;

今回の訪問先のウルスタイン・インダストリィはノルウェーのオーレスン島(Alesund)にある造船所で、1917年に設立されたが、傘下では船舶のみならず、プロペラ、ディーゼルエンジン(250〜320mm径)、ウインチ、ステアリングギャ、電装パネルも生産する総合舶用企業である。造船ではオフショア関連のサプライベッセルを得意としており、累積建造隻数は25船型165隻にのぼるとのことであった。

現在では、グループ全体で3,300人、造船所では800人の従業員を抱えており、年間6隻程度を建造している。

この会社のオーナーの一族であり、セールスマネジャーを努めるMr.Havard Ulsteinに面談し、北極海向けのDe-Iceクラス船の建造経験談を交え、事前に送付しておいた質問状を主体にヒアリングした。

 

調査結果(質問に対する回答);

Q1.船体関係は船級ルールDNV15)によっている。

ノルウェーにはDNV15)の他に国のルールがあるが、内容的には非常に難解なもので建造コスト的にも予測がつけにくく、リスクが大きいのであまり契約したくないぐらいである。これまでに3隻のDe-Iceクラス船を建造したことがある。

 

Q2.機器類について特に配慮している点としては、

?救命、脱出装置(ライフボート、エスケープウエイ等)には電熱線によるヒーティングを施している。

?レスキューボートはカバーにより覆うと共に設置場所(ボートプレイス)はヒーティングデッキの下としている。

?レーダ自体は保温機構付きのものを使用している。(古野電気(株)製)

 

 

 

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