Q2.?膨脹式救命いかだ
いかだのコンテナに付いた氷は、設置場所の特性から非常に取り除きづらく、またコンテナもハンマーで損傷する恐れがある材質である。いかだ設備の全体的なヒーティング若しくは有効な除氷設備がほしい。
?レーダ
レーダのスキャナ部分が一番直接的な影響を受けるので、ヒータ付きのものとしており且つスイッチをオン(オンオフ制御)にしたままとしている。
?アンテナ
アンテナは逆L,ホイップともそれ自体の振動により着氷しにくいが、引き込み部は着氷しやすく、通信不能の要因となっている。除氷にあたっては、経験の多い船員が担当するものの断線事故は発生する。
?船灯
船灯は透明カバーをかぶせることで非常に有効な結果を得た。これは、着氷防止の他、水をかぶってショートすることを防止する目的もあって実施している。
?ブリッジの窓
ブリッジの窓はヒータ付としている。
?トロールウインチ
トロールウインチ等漁業用の設備は、出力が非常に大きいため、着氷により作動しなくなることはない。その他船首部にはキャプスタンがあるが、これは着氷しても使用しないので作業上は支障をきたさない。
ブリッジ上、ブリッジ周りの手摺りにシートを被せ着氷を防止している。
Q3.(未回答)
Q4. 〃
Q5. 〃
Q6.主機関循環水(冷却清水と熱交換した海水)を船首、船尾に放水しっぱなしにする。絶対温度は低いが、放水していない時より着氷量が明らかに少ない。放水の水温は甲板上では0℃位になってしまうが放水後の水が凍り付く量は少ないしハンマリングよりも除氷の労力が少なく効果的である。
北緯60度を航行する船舶の内、500トンクラスのものには循環水を一旦タンクに貯蔵するものある。
Q7.出来るだけ早く除氷することが望ましく、5センチに成長するまでにハンマリングで叩き落としているハンマリングの用具は、ベーリング海を航行する船舶であれば削岩機を4台くらい積み込む。その他の器具はあまり変わりなく、掛矢、アイスバー、小槌、スコップを11月頃から相当量積み込む。