除去作業は30分から1時間で作業を終え、着氷がひどい場合は3時間間隔で除去作業をしなければならない。除去に使用する道具は、掛矢、木槌、アイスピックの他に、スコップを人数分用意している。ベーリング海を漁場とする漁船は、削岩機(エアハンマー)を使用するものもある。高い場所での着氷除去は、命綱をつけて行う非常に危険な作業であるが、一方その命綱が作業をやりにくくしている。
地球温暖化の影響からか着氷も昔ほどひどくなくなったが、絶滅した訳ではなく現在でも操業区域での発生がある。着氷が生ずれば転覆の恐れがあり、また機器類にも障害が出るので、苛酷なハンマリング作業を強いられ、これを回避するため、効果的な防止策があれば採用したい。