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?イタリア

有害物質の規制を重視しており、このための排出許可を必要とする。また排出物の毒性に応じた汚染税の支払を必要とする。

 

?イギリス

特定の製造工程について排出許可が必要となるが、対象業種や対象物質は検討中の段階である。汚染対策を徹底するため国が広範な権限を持った検査官を任命し、排出状況の監視、指導にあたることとなっている。

 

?オランダ

排出許可申請に対し、汚染防止手段、排出制限手段等を不可して許可が与えられる。大規模施設では環境アセスメントの実施が義務付けられる。排出水に対する課税制度がある。

 

?スペイン

排水に対しては排水許可証が必要である。また汚染レベルに応じた課税制度がある。

 

◇東南アジア

各国共最近になって法体系の整備に努めており規制体系、環境基準、排水基準等も定められている。問題はこれらが実際にどのくらい厳しく適用されているかである。各国共水域の環境状況監視や規制の遵守状況の把握に当たり、設備面、人材面で苦労が多い。その中でシンガポール、マレーシアは比較的規制が良く行われているが、タイ、インドネシア、フィリッピンは規制と実状が必ずしもマッチしていない面がある。

 

◇東アジア

中国は工業廃水に対し厳しい基準が定められており、基準を超えると罰金が徴収される。韓国でも環境基準、排水基準が整備されている。排水基準の超過に対しては排出賦課金を納付する。地域の環境基準が未達の場合総量規制を行うこともある。

 

(表7-14、表7-15)

 

 

 

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