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なお、このスラスターは韓国Pohang大学のMHD模型船用にInstitute of Electrical EngineeringとKejian Co. の共同で作られたもので、既にPohang大学に送られているとのことである。

 

(2) 5T-ソレノイドマグネットを用いたヘリカルタイプMHDスラスターの試験

Ciwen Sha et al.: "Status of Experimental Studies of a Helical MHD Thruster with a 5-Tesla Superconducting Magnet in China

ソレノイドマグネットの常温ボア部にヘリカルタイプの流路を設け、流路の内周部と外周部に電極を設けたMHDスラスターの性能試験およびこのスラスターを模型船に搭載した航走試験を計画している。

スラスターの諸元は次の通りである。

054-1.gif

ヘリカルの数を1、2、3枚に変えたときのスラスターの性能が推定されている。2枚の場合の推定値は次の通りである。

054-2.gif

ダイポールマグネットの場合と比較検討する。いま、常温ボア(ボア径201mm)の中に、厚さ5mmの正方形のダクトが挿入されているものとする。電極の厚さを2.5mmとすると、流路の寸法は127×132mmとなる。ダクト内の流体損失を無視すると、50.5Nの電磁力を得るために必要な磁場は前述の式から次のようになる。

 

 

 

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