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大きなプロジェクトの場合は、プロジェクトレビューを提出させ、それを運営委員会で評価するようなケースが多い。ただし、研究審議会が関係するようなプロジェクトの場合は、官僚的な管理のしかたになる傾向があるので、DNVとしてはあまり歓迎していないようであった。

 

?研究開発テーマの選定

DNVにおける研究開発テーマの選定プロセスを図5-2-17に示す。

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DNVでは、長期的研究開発テーマ及び戦略的研究開発テーマについては、主に各本部のヘッドと技術・製品本部が決めている。また、共同研究開発テーマは主に技術・製品本部、短期的研究開発テーマは、各地域のDNV支部が重要な役割を担っている。

特に、各地域の支部から顧客ニーズの情報が入ってくるような形になっており、マーケティング部門の役割を担っているといえる。各支部には技術委員会のようなものが組織されているのが一般的だが、日本には船主を対象とした委員会と造船所を対象とした委員会がある。2種類の委員会が組織されているのは日本だけであるが、船主のほうの委員会の活動があまり活発ではないということである。

最近、インターネットにより顧客とのコミュニケーションを図る「DNV EXCHANGE」が完成したため、個別にニーズが把握できるような仕組みもできている。

 

 

 

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