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ッチ型バルクコンテナ船)が Leif Hoegh 社から三井造船に発注されたが、このプロジェクトへの参加企業・機関は以下のとおりであった。

 

・Hoegh Fleet Services AS(幹事会社)

・MARINTEK

・Seagull

・Kongsberg Norcontrol Automation

・Marinor

・SpecTec

・Ulstein Bergen

・Autronica

・Kelvin Hughes

・Norit

・Man B&W

 

MARINTEKはほとんどのプロジェクトに参加しているが、システムの標準化に関与するDNV、プログラムの幹事を務めるHoegh Fleet Services、船舶の情報技術分野でイニシアティブを取るAutronica等もかなりのプロジェクトに重複して参加している。

ここで開発されたプロトタイプシステムは、船舶の推進システム、補機システム、ナビゲーションシステム、火災検知システム、モニタリング・診断システム、各種自動化システムを統合したものであるが、現在商品化に向けて活動しており、Autronica が販売権を持つ予定である。

このような大規模なプロジェクトでは、まず研究審議会とNSAが仕掛人となって、船主のニーズをプロジェクト化し、船主の参加を求めるとともに、ソフトウェア会社や舶用機器メーカは招聘するような形になっている。また、プロジェクト開始後はMARINTEKや研究審議会はまとめ役となる。

Autronica のように中心的な役割を担う企業以外の参加企業は、基本的には人(場合によっては技術、ノウハウ)を出すだけということになるが、関連技術の知識を得ることができる、プロトタイプを試す権利を持つ、完成したシステムを安く購入できる、といったメリットがある。

 

最近開始されたプロジェクトとして注目されているのが「SKIPRO2001」である。これは、船舶の抵抗、推進、操縦性の予測と最適化に関する研究開発を1997年から5年間にわたって行う戦略的プログラムで、次の3点を目的としている。

 

・技術者と研究者の教育訓練

・産業界、国際研究機関、及び大学との協力と人員の交換体制の確立

・船型や推進装置の設計と解析に役立つ実際的かつ斬新なCFDの開発

 

このプログラムでは、ノルウェー研究審議会から約4.3億円、及び産業界から約1.9億円の資金を受けている。「Maritime IT Operations Program」と同様、産学官すべてに対して「SKIPRO2001」に参加するよう呼びかけがなされており、今後の運営と成果が注目される。

 

 

 

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