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また、共同研究開発の事例としては、例えばTEKESから資金をもらって、VTT、造船所、鉄鋼組合と連携したことがあり、新しい推進システムを開発するEUのプログラムでは、コーディネータ役を行ったこともある。ただし、全体的に見て Deltamarin は共同研究開発ではあまり力になれないと感じているとのことである。

 

3)Deltamarin の強み

Deltamarin の最大の強みは、今までの実績を通して得られた各種データを船種ごとに蓄積し、データベース化しているということである。すなわち設計データ、エンジニアリングデータ(例えばエンジンルームの配置、配管、ダクト等ごとにモデル化されている)、コストデータ(モデルベースで算出が可能)等が船種ごとに蓄積されているため、設計データに基づく定量的メリットだけでなく、短時間、低コストを実現する最適作業手順、最適配置等を3D化して提案でき、かつそれらを統合して最適プロジェクト・マネジメント、あるいは最適プロセス・プランニングを具体的に提案できることが、最大のポイントである。

また、特定の造船所等に所属せず、独立したコンサルティング会社であることも1つの強みであり、同じようなテーマで、競合する複数の企業から委託を受けることがあるということである。

 

 

 

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