日本財団 図書館


表5-1-14 アメリカにおける特徴的な造船関連機関・企業

 

。?NS

米国最大の造船所。空母と潜水艦の建造をメインとしてきたが、41型プロダクト船を「ダブルイーグル」と名付けて標準船型とし、シリーズ受注を狙い、96年にオランダの船社からダブルイーグル5隻を受注し、タイトルXIの適用を承認されている。

。?ASSCO

西海岸最大の造船所として位置付けられており、72年以降に竣工した米国船籍商船の約4割を占めている。現在、MARITECHプログラムを通じて、客船の新造プロジェクトで資金提供を受けている。

○アボンデール

ミシシッピ川沿いに立地しており、艦艇、商船の建造を手掛けてきたが、特に国内向け商船建造では豊富な実績がある。

○トリニティ・マリン

メキシコ湾岸に立地しており、社内に設計・エンジニアリング部門を保有しているのが強みで、価格競争力に定評がある。

○シンクロリフト

「シンクロリフト」システムは、ドックを使わずエレベータプラットフォームを上下させることで陸上にいながら船を建造できる造船設備。これまでに200基以上を販売している。

○スペリー・マリン

航海計器の総合メーカで、主要製品は統合ブリッジシステム、レーダ、ジャイロコンパス、スタビライザ等40機種以上に上る。現在最も注力しているのは、ノルウェー船級協会の厳しい基準を世界で初めて取得した「DNVウォッチ・ワン統合ブリッジシステム」である。

○キャタピラー

建設機械、農業機械等の総合機械メーカとして有名であるが、エンジン事業は売上高全体の約25%を占めており、さらにそのうちの1/3が舶用の高速ディーゼルエンジンである。

○ABS(米国船級協会)

新造船の入級業務、及び改造・修繕の際の検査業務を主業務とするが、造船所の商船転換への貢献度も大きい。例えばABSクラスの「セーフハル」の採用船が増えており、実際にその建造にABSは協力している。

 

(出所:各種資料よりMRI作成)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION