世界の中で主体性をもち積極的に標準化活動への取り組みを進めていく必要がある。
以上のように、5省庁が連携したプロジェクトとしては初めての試みであり、画期的であるが、今のところ基本的には各省庁ごとにプロジェクトを推進し、重複がないように連絡会議で調整をしているといった体制である。
省庁の中では、建設省が特に積極的であり、次いで警察庁と続き、通産省や運輸省はやや出遅れ気味といったところである。しかし、全体として共通した認識で推進できるように基本方針や将来シナリオを策定したり、まとまった予算を獲得できる仕組みを作ったことや、最初の段階で社会への受け入れ環境や国際標準化等について視野に入れた対応を取ろうとする等、多方面への配慮がなされており、今後このような連携プロジェクトを実施する場合の参考となると思われる。研究開発の成果が出てくるのはこれからであるが、研究開発環境も含め、その具体的な成果に注目していきたい。