6)研究開発体制に求められる条件
図3-35は、独創的なコンセプトを考え出し、かつそれを商品化するために、研究開発体制に求められる条件の有無についての回答結果である。研究開発者のほうが条件の必要性を求めているが、具体的な条件の内容例は以下のとおりである。
基本的に、横断的かつフレキシブルな体制が望まれている。前述の研究実施環境のところで指摘された研究開発者の交流促進を、最初から体制的に実現しようとするものである。
・プロジェクト型の自由な体制
・あまり専門化せず、複数分野を横断的に活用できる体制
・他分野出身者の研究チームへの参加
・分野のフレキシブルな統廃合
・バリアフリー
・社内完結型からアウトソーシング型への転換
・研究レベルにより役割分担強化
・寄合い体制より少数精鋭主義
・ピラミッド型ではなく、フラットなショップ型
・国際的共同開発の実施体制
・年功序列を廃止し実力主義にする