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5)研究開発費の配分方法に求められる条件

図3-34は、独創的なコンセプトを考え出し、かつそれを商品化するために、研究開発費の配分方法に求められる条件の有無についての回答結果である。研究開発管理者が、研究開発費の配分方法についてはほとんど「条件はない」と回答したのは注目される。具体的な条件の内容例は以下のとおりである。

重点配分、集中配分をあげる回答が非常に多かった。ただし、どのように集中化するかについてはいろいろな条件が出ており、例えば最も一般的な表現は「真に必要な」テーマに集中させるというものであるが、「実績、独創性、将来性をバランスさせた配分」というのはユニークな考え方である。

 

・主力テーマへの重点配分

・ばらまき型ではなく集中型に

・基礎的な研究にも十分に、商品開発には集中して配分

・若手研究者が自由に使える予算の確保

・成果重視型の配分

・人件費の増額

・基礎/応用/実用化の各研究費の配分比率の明確化

・実績、独創性、将来性をバランスさせた配分

・短期間、小刻みの予算配分

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