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造船・舶用工業の高度情報化に関する調査研究報告書

 事業名 造船・舶用工業の高度情報化に関する調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


6.5 造船・舶用工業の基盤強化の方向とこれを実現するために必要な情報化機能

前節までで我が国造船・舶用工業の置かれている環境及び現状を概観し、グランドデザインの提案を行った。これを踏まえて、本節では、我が国造船・舶用工業の基盤強化の方向とこれを実現するために必要な情報化機能を提案する。

なお、6.3節で述べたような造船・舶用工業を取り巻く課題において、情報化が基盤強化に寄与する項目、しない項目について述べておく。業務改革、業態改革を合わせた情報化の活用については「7.1(1)業務革新、業態革新と情報化」に譲るが、情報化が基盤強化に寄与する項目として、次の項目がある。

・標準化された情報のデータ交換による引合・取合・承認等の作業工数削減

・生産プロセスの技能伝承/効率化

・設計工程での技能伝承/効率化

・ネットワークを用いた各種サービスの提供

・各業務プロセス(及び情報交換)の企業間/業際への拡張による新たな協業体制

・顧客ニーズに即した製品・サービスの開発

図表II.6.3-2において挙げた、業界を取り巻く課題に対して、情報化が寄与する項目は以下のようにまとめられる。

 

【市場の成熟化】

「生産システム」「企業連携」「データ交換による効率化」等により生産の柔軟性を確保し、需要変動の克服に寄与し得る

【競争の激化】

設計・生産工程での効率化や「企業連携」によりコスト競争に耐え得る企業体力を実現

【社会環境の変化】

「顧客ニーズに即した製品・サービスの開発」による対応

【労働力の高齢化/減少】

設計・生産工程での「技能継承」で対応

【船社ニーズの変化】

「顧客ニーズに即した製品・サービスの開発」による対応

また、情報化が寄与しにくいと思われる課題として、「為替」「船価及び中古価格の是正」「業界構造」といった問題が挙げられる。

 

 

 

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