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第5章では、今までの検討を踏まえ、情報化が造船・舶用工業にもたらすインパクトを整理した。情報化は、各企業における個々の業務の効率化から始まり、CIMなど企業内の業務や技術を連鎖するためのツールとして発展してきた。今や業務や技術の連鎖は業界全体に広がりを見せる動きをしている。そして業界全体の技術・知識を共有化し、レベルを高めることで競争力を強化する戦略的な手段となっている。このような産業全体の高度情報化の流れは、造船・舶用工業に対しても、その情報化技術を活用した業務の見直しを支援するものと思われる。具体的には、図表2に記す通り、造船・舶用工業の事業における基本的な課題克服にとって情報化技術は大きなインパクトを持つ可能性があると考えられる。

 

 

 

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