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図6.8 ワーク配置例

 

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6.3.6 溶接線順序決定

溶接順序に関しては、ブロックに対して、どのユニットから溶接するのかというおおぐくりの溶接順序、そして、ユニット内のセル群の溶接順序、さらには、セル内の溶接線群の溶接順序の3段階がある。本システムでは、ユニットの順序に関しては、CAMシステム原点に近い方から遠い方へ(あるいはその反対)、セルの溶接順序に関しても、システム原点に近い方から遠い方へ(あるいはその反対)と設定レている。セル内の各溶接線の溶接順序に関しては、溶接線を立向溶接線、トランス傾斜隅肉、ロンジ傾斜隅肉、2次部材の隅肉溶接の4つのグループに分類し、溶接順序を設定できるようにしている。

6.3.7 溶接施工パターン展開

今回のCAMシステムの特長は、セル内の各溶接線ごとに基本的な溶接動作のパターンを分類し、データベースに登録しておき、対象となるワークの各溶接線に対して、データベースの該当パターンを引き出して溶接プログラムを生成するというマスターパターン方式を採用している点にある。

例えば図6.10は、タッチセンシングのパターンを分類したものであるが、(a)は、オープンなスロット部分などにおいてXYZの3方向センシングの後、部材端部をセンシングする4点センシングパターンである。これらのセンシングポイントは、部材形状により異なるので、パラメトリック計算により求めている。(b)は、最も一般的なロンジとトランスのコーナー部分のセンシングパターンである。(c)は、部材途中から溶接する場合などに利用する2点センシングのパターンである。

図6.11は、コーナー部での溶接線動作パターンを示したものである。

また、図6.12は、カラープレート重ね部の動作パターンを示したものである。

 

 

 

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