(b) 検出原理
開先ギャップの変動から溶融池の形状変化を生じることとなり、その形状変化に伴い、高速回転アークセンサからの出力であるトーチ電圧波形にも変化が現れることとなる。図3.3に開先ギャップが大きくなった場合のトーチ電圧波形の変化を示す。図中のVTrefとは基準となる開先ギャップ(Gref)における適切な溶接条件の状態で出力されるトーチ電圧波形であり、この溶接条件のまま開先ギャップが大きくなった場合のトーチ電圧波形をVTで示す。ここで横軸は高速回転アークの回転位置を示している。
卜一チ電圧波形の変化量(図中の斜線部の面積:△SG)を求めることにより開先ギャップの変化量(△G)を検出することになる。