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最後に、操作ペンダントの機能について説明する。ペンダントの表示&教示装置により、対象ワークの板厚値の入力と開先ギャップの確認および補正を行うことができる。溶接前は現在選択中の板厚が表示されたおり、ペンダントの「UP」または「DOWN」スイッチにより、対象ワークの板厚を入力する。また、トーチセットシーケンスが完了すると、溶接開始位置の開先ギャップの検出値を表示する。開先の切断角度不良等により、開先ギャップの表示値が実際とずれている場合には「UP/DOWN」スイッチにより検出値の補正を行う。溶接が開始すれば、先行電極直下のギャップ値が表示される。

また、操作ペンダントの調整ダイヤルにより、溶接中にオペレータが溶接条件を微調整することが出来る。微調整ダイヤルは3種類で、一つは先行および後行電極の両方(共通)の条件を微調整するものであり、他の二つは各電極個別に微調整するものである。現在、前者は溶接速度、後者はアーク電圧をそれぞれ基準条件に対して±20%の範囲で微調整できるように設定している。

 

 

 

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